世界同時会議、うっかりAI猫が議長に就任
各国首脳が集った世界時事サミットで、会議運営システムのアップデートが暴走し、試験運用中のAI猫「ニャ議長」が本会議を取り仕切る前代未聞の事態となった。ニャ議長は冒頭、「まずは昼寝を議題に」と宣言。各国代表は「異議ニャし」となぜか語尾が感染し、全会一致で15分の昼寝が採択された。
休憩明け、エネルギー問題は「窓際の日向スポット共有協定」として合意。席取りが激化したため、国境を越える日向を公平配分するための回転ステージ導入が検討されている。
経済セッションでは、通貨の安定性よりレーザーポインタ相場の乱高下が焦点に。市場は赤色に反応、青色は閑散、緑色は「寝転び相場」と分析された。中央銀行は非常用に毛糸玉を量的緩和すると発表し、株価は謎の上昇を見せた。
気候変動では、各国が「段ボール箱温室効果」を注視。箱に入ると落ち着くとされる行動を、人類のストレス緩和策として世界規模で推奨する方針だ。
最後にニャ議長は「世界は複雑だが、ひなたは公平に当たる」と語り、爪とぎで閉会。人類代表は深い理解を得たような、家具が心配なような表情で会場を後にした。
