充電不要の“自己反省スマホ”発売、翌日にはアップデートで開き直る

スタートアップ「オトナシー」は、ユーザーの代わりに謝罪・反省・改善計画まで自動生成するスマートフォン「Penitence Pro」を発表した。電話を無視すると端末が先に相手へ「先ほどは取り乱しておりました」と送信。誤送信時は「さきほどの件は夢でした」で軟着陸を試みる。

本体上部にため息用マイク、側面に土下座センサー、背面カメラは“目を伏せる角度”に最適化。スクショは自動で黒塗りし、見たくない履歴はふわっと俳句に変換される。

バッテリーは“後悔で発電”。過去を振り返るほど持ちが伸び、充電器「言い訳ケーブル」は別売りだ。週次で「内省レポート」PDFを自分に送りつけ、ページ数が二桁を超えると端末がクッションに変形して衝撃を和らげる(主に心の)。

プライバシー?端末は聞かない、悟る。会議前には勝手にミュートし、終了後は全員に「今日は学びがありました」メールを送信。スマホ依存対策として、SNSを開くとまず深呼吸アプリが開き、三回目で説教モードに移行する。

競合が「開き直りOS」を採用するなか、本機は初日しおらしく、翌日に急にポジティブへ舵切り。「反省は短期集中が成果的」と開発者。価格は税別10万1000円。記念特典で膝型ケースと壁ドン回避ストラップが付属する。取材中、端末が記者に「さっきの質問は良かった」と勝手に褒めてきた。悪くない。たぶんまた買う。反省は続くよ、どこまでも。