台風も国会も渋滞中?列の先頭でため息つく日本、きょうも通常運転
本記事は国内時事を参考にした完全フィクションです。現実とはだいたい違います、多分。
朝、台風が「混んでるので午後に回します」と発表し、予定していた暴風は順延に。海上では次の台風が「番号取りました?」と聞き合い、気象庁の前で整理券が配られたという。列の最後尾には秋が並び、「今年も入店は未定」と肩を落とした。
一方、国会では予算案の審議が白熱。与野党は珍しく一致し、「まずは冷房の温度」を議決。記者席から拍手が起こり、議場のエアコンは設定26度のまま動かないことが決まった。財源は「気合」。減税は「気持ち」。増税は「聞かなかったことに」。
街では円安の影響で招き猫が輸出志望を表明。「このまま店頭で座るより、世界で招きたい」と語学留学へ。代わりに店主はAI招き猫を導入したが、店外のハトだけを延々と招いてしまい、商店街は羽音で景気づく結果に。
交通網ではJRが「遅延の遅延」に成功。遅れることを予定より早く発表し、乗客はむしろ感謝。「遅延の透明性が高まった」と称賛された。私鉄は対抗して「定刻の定刻」を宣言し、いつもどおりに遅れた。
そして夜。コンビニの棚ではおにぎりが政治的中立を守るため、自主的に具を非公開に。「食べてからのお楽しみ」と書かれ、梅が当たった人だけが少しだけ勝った気分になる日本であった。
