各国首脳、世界を救う前にスヌーズボタンで合意へ

 

「人類史上もっとも重要な5分の延長」が国際会議で可決された。各国は気候、経済、AI規制より先に、朝の目覚ましスヌーズ時間を統一する「世界スヌーズ協定」に署名。議長は「眠たい時は誰でも平等」と述べ、会場からは控えめなあくびが起きた。

協定は、出勤前のスヌーズを最大3回、1回につき7分と定める画期的な内容。財務相からは「GDPはGross Domestic Pillowの略」との異議が出たが、枕を抱えた若年層代表が圧倒的拍手で押し切った。なお、寝坊で遅刻した代表団は採決に間に合わず、「協定の精神を体現した」と表彰された。

同時に、オンライン会議の背景画像を実写に偽装する行為が禁止に。砂漠にいるはずの代表が波打ち際の音でバレ、通信担当相は「Wi-Fiは潮の満ち引きに弱い」と謎の弁明をした。

一方、気候サミットでは扇風機の国際相互貸し出し枠組みが骨子合意。ただし延長コードは各自持参。最後にAI規制では、AIにも昼寝権を認める条項が検討され、「それはバグではなくウトウト」との注釈が追記されたという。