各国首脳、全会一致で「昼寝サミット」合意 議題は全部あとで

 

世界各地から集まった首脳たちは今週、歴史的な「昼寝サミット」を開催し、全会一致で「まず寝る、その後考える」共同声明に署名した。議長は「重要な決断前には深呼吸と仮眠が不可欠」と述べ、全員で3分間の拍手ののち一斉に仮眠に入ったため、記者会見は静寂といびきの二部構成となった。

合意文書には、気候、経済、AI、スポーツ観戦中の居眠りに至るまで幅広い項目が列挙されているが、注釈には「詳細は目が覚めてから」とだけある。翻訳チームは「寝言が各言語で詩的すぎて機械翻訳が詰んだ」とコメント。通貨市場は一時混乱したが、「昼寝指数」が史上最高を記録し、世界の猫が祝杯をあげた。

反対意見もあった。徹夜派の閣僚が「世界は待ってくれない」と訴えたが、議長席から「世界こそ寝不足だ」と返され沈黙。会場の照明は暖色に落とされ、参加者全員の枕元にラベンダーの香りが配られた。

次回サミットの議題は「起きる勇気」。日時は未定だが、アラームのスヌーズが合図になる見通しだ。