大阪・浪速区で「しゃべる横断歩道」導入、通行人が全員ツッコミ待ちに

 

大阪市浪速区の商店街に、歩行者に声で注意喚起する「しゃべる横断歩道」の実証機が設置されたが、初日から通行人が足を止めてツッコむ事案が続出。交通量は減らないのに会話量だけ倍増するという前代未聞の渋滞が発生した。

横断歩道は、青になる直前に「ほな、いくで?」、赤に変わると「まてまてまて、今ちゃう」と関西イントネーションで呼びかける仕様。ところが近隣住民が「誰に仕切られてんねん」「ほなって誰や」「赤やのにテンション高すぎ」と口々に応酬したため、信号の音声がしばらく黙り込む不具合が発生した。

区の担当者・湯船係長(仮)は「対話型の安全啓発を目指したが、まさか本気で対話されるとは」と困惑。商店街のたこ焼き店主は「ツッコミで列が進まん。でも皆笑てるし、焼き時間は稼げる」と前向きだ。

なお、信号側は学習機能を搭載しており、夕方には「ごめん、今はほんま急いでるねん」と低姿勢に改善。通行人から「素直でよろしい」と高評価がつき、アプリ連携で“信号の気持ち”にいいねが押せるようになった結果、また立ち止まる人が増え、渋滞は続いているという。