御堂筋線に「ツッコミ専用車両」導入へ 車内静寂を守るためのボケは次の駅まで

 

大阪メトロはきょう、御堂筋線で朝夕の混雑緩和と車内秩序の維持を目的に「ツッコミ専用車両」を試験導入すると発表した。対象区間は梅田—天王寺。ボケの発生は従来どおり全車両で認められるが、ツッコミは指定車両に集約し、車内の音量と突発的拍手を管理する狙いという。

車内で突然「なんでやねん!」が多発し、ブレーキ音と競合して乗務員の判断を乱す事案が相次いだことが背景。広報担当は「ブレーキは効くのにツッコミが効きすぎる」と語り、報道陣のメモが一斉に二度見した。

指定車両では、距離感に応じた「小声ツッコミ」「指先ツッコミ」「目だけツッコミ」の段階制を導入。大声は淀屋橋を過ぎたら許可される。乗務員には「間(ま)」測定器が支給され、的確な間合いでドアが閉まるという。

浪速区の自営業男性は「通勤中まで鍛錬できるのは助かる」と歓迎。一方、ボケ偏重派の天王寺在住女性は「ツッコミ待ちの時間が長なる」と不満げだ。

なお初日は、車両間違いでツッコミが分散し、結果的に全車両が静かになった。大阪メトロは「想定外の平和」として評価を検討している。