波待ち通勤、会社より潮の都合で遅れます——三ヶ浜町が全国初の「サーフ通勤手当」導入

 

海沿いの三ヶ浜町は今朝、通勤ラッシュを「海に逃がす」新制度を開始した。名付けて「波待ち通勤」。出勤の混雑を避け、町内の会社員がサーフボードやボディボードで港から職場近くの海岸まで移動することを正式に認め、月3000円のサーフ通勤手当まで支給するという、潮目のように振り切った施策だ。

町は「国道一本に依存する渋滞の解消と、運動不足の解消、ついでにメンタルヘルスにも波及効果」と胸を張る。参加者は救命胴衣着用と、クラゲとの相互譲り合いが義務。遅刻理由が「今日は膝腰セットで押し戻されまして」となるのが公式に許容された。

初日、港にはスーツにウェットスーツを重ねる人々が集合。総務課の小田さんは「波に巻かれて書類がスープになりましたが、心はクリアです」とキラキラ。バス会社は「乗客は減ったが、車内でサーフ動画を見る人も減った」と複雑な表情だ。

一方、漁協は通勤者のパドルがサバを刺激すると懸念し、町は「ラッシュ時は魚も在宅勤務」と謎の合意。来月からは自転車用のフィン補助金も予定され、町長は「最終的には税収も波に乗せたい」と語った。潮が引けば、町の野望は満ちてくる…はずだ。