空飛ぶ「代わりに謝ります」ドローン、街角で土下座を学習中

都内のスタートアップが発表した新製品「Apolo-G(アポロジー)」は、ユーザーに代わって素早く飛来し、適切な角度で土下座することに特化したドローンだ。機体下部のカーボン製ひざパッドと、わずかに震える合成音声が「反省感」を演出。謝罪文はアプリでA/Bテストが可能で、「ご心配をおかけしました」派と「誤解を招く表現でした」派の勝敗をリアルタイム比較できる。

GPSで取引先の玄関前にピタッとホバリングし、状況を解析して「お詫びの湯のみ」を紙コップで射出。風速が強い日は反省度が増し、頭の下げ角は最大93度まで拡張、ファーム更新で「深々2.0」に対応した。プライバシー配慮として、相手の顔をLEDでモザイク風に照らす機能も搭載している。

課金型の感情パックも話題だ。「しょんぼりLite」は月額無料だが、「泣き入りPro」は涙の粒子計算が重いらしく、バッテリーを15%追加消費する。別売りの充電台「反省室」は薄暗い照明と低音BGMで再充電中も説得力をキープする設計だ。

初期不具合として、ため息を車のクラクションと誤検知し見知らぬ人に謝り続ける事例が報告されたが、最新アップデートで「無関係モード」が実装。なお、競合の名刺散布型ドローン「ヨロシクサー」は謝らずに名刺だけ降らせるため、社内の空気が悪化するとのこと。開発元は今後、「感謝会見モード」や「とりあえずの前向き発言」も追加予定だという。