粉もん大渋滞発生、信号が青でもタコが回らない
大阪市此花区で本日午前、移動式たこ焼き屋台30台が同時に角を曲がろうとして互いに湯気で視界を遮り、前代未聞の「粉もん大渋滞」が発生した。現場はソースの香りで満ち、通行人は「お腹減るやつの公害や」と苦笑い。警察は拡声器で「ソースは落ち着いて塗ってください」と呼びかけ、消防は緊急的に青のりを散水して視界確保にあたった。
屋台連合によれば、近隣商店街の「たこ焼き最短リレー」イベントのリハーサル中、先頭の屋台が粉をふるう合図と方向指示を同時に出したため、後続が一斉にマネして角で団子状になったという。なお団子状といっても生地は外カリ中トロの理想的な状態で、通りすがりの外国人観光客は「This is infrastructure」と意味不明の称賛。
周辺店舗は機転を利かせ、長蛇の列を「歩くフードコート」として整理。信号待ちの間に1舟買う「停車場割引」も導入され、交通混雑は財布の軽量化で相殺された。市は再発防止として「屋台にもウインカー義務化」を検討中。関係者は「せめて青のりは発光式に」と前向きだ。
なお渋滞は約48分で解消。最後尾の屋台が「すんません、2回転ほど多めに焼いてもうた」と謝罪したところ、周囲から「それは助かる!」と拍手が起き、事件はおいしく収束した。
