通知を焼き尽くすスマートトースター、朝からデジタル断食へ

パンデータ社は本日、通知管理機能付きスマートトースター「Crumb Zero」を発表した。スマホを上部スロットに差し込むと、受信した通知がパン表面に焼き印で出力され、焼き上がりと同時に通知は既読化、不要と判断されたものはカリッと削除される。過剰なグループチャットは自動で炭化処理され、二度と戻らない潔さだ。

焼き加減ダイヤルは「集中モード」に連動し、濃い焼きほど強い遮断力を発揮。強火にすると、一時的に上司の連絡先がパン耳ゾーンへ追放される。ヘルスケアとも連携し、バターの厚みからストレス指数を推定、「今日はマーガリンで様子見」と優しく提案してくる。食べた枚数は自動でカロリー計上され、罪悪感も軽くトーストされる仕組みだ。

通信機能はWi‑Fi 6E対応の「パンくずメッシュ」。近隣のCrumb Zero同士がパンくずを中継して電波を拡張するが、午前8時台は全国的にジャムが詰まり、回線もジャムるという。

セキュリティ面では、パン屑化した一時データを用いる「パンクラム暗号」を採用。二段階認証はパン耳をちぎって投入する物理式だ。ベータ版では「焦げすぎて上司の招集が消え、会議も消滅した」と喜びと悲鳴が同時に上がった。

予約特典は「無限食パン(気持ちの問題)サブスク」。価格は「一斤相当」から、電源は「あなたの決意」。発売日は、ちょうどいい焦げ目が見つかり次第とされている。