ため息で動く!? 次世代スマホ「スースーPhone」発表、会場が静かに充電完了

 

国内スタートアップの深呼吸ラボは、ため息を電力に変換するスマートフォン「スースーPhone」を発表した。会場ではデモとして、開発者が「締め切りが…」と小さくため息を吐くと、バッテリー表示がみるみる100%に。拍手が起きる前に、隣の広報が「歓声は風力発電に非対応です」と即座に注意する徹底ぶりだ。

本体には「溜息式熱電換気システム(S.T.E.N.)」を搭載。人類の古来からの資源であるガッカリを、きちんとエネルギーにする。CEOは「がっかりは無駄じゃない」と力説。もっとも、前向きな人でも使えるよう、通勤中の電車遅延ニュースを自動再生する「ため息プライマー」機能も標準搭載した。

注意点として、フリーWi‑Fiが弱いカフェで使うと過充電の恐れがあるほか、恋人からの「ちょっと話せる?」通知は発電効率が異常に高く、機体がぬるくなるという。逆に、宝くじ当選時は電源が落ちる可能性があるため、同社は「喜びはモバイルバッテリーをご利用ください」と呼びかけている。

上位機種「スースーPhone Pro」は会議での集団ため息を束ねるメッシュ機能を搭載。議事録要約AIが「この会議、次回に持ち越し」と自動決議までしてくれる。なお、初回限定で「ため息共有プラン」も提供。家族全員の溜息をクラウドにバックアップできるが、実家に帰省した際の親からの「まだ結婚は?」は容量無制限のため、即日満タンになる見込みだ。