県道沿いが大渋滞!第1回「黄信号ダッシュ大会」、優勝者は徒歩の祖母
県北の小さな町・曲がり角市で、信号機の黄点灯時間を活用した謎イベント「第1回 黄信号ダッシュ大会」が開催され、優勝はまさかの徒歩参加・83歳の坂本タネさん。「黄は“気をつけて行け”の世代だからね」と笑い、観客は交通ルールの境界線よりも大きくざわついた。
大会は、横断歩道の手前に設けたスタートラインから、黄信号のあいだに対岸のコーンにタッチして戻るタイムを競うもの。安全確保のため、実際の交通は全面通行止め、信号は実験用ダミー。審判は元警察官と地元PTAが担当し、違反は即ストップ、拍手は無制限というユルい規定だ。
参加者は高校陸上部、配達員、バスの運転士(今日は乗客なしで徒歩参加)、そして犬の散歩で通りがかったタネさん。決勝では、最新カーボンシューズの若者をタネさんが“黄の呼吸 壱の型・小走り”で抜き去り、会場のカーブミラーが震えた(風で)。
副賞は町内商店街の「点滅しないギフト券」1万円分と、信号機型の卓上ライト。タネさんは「青になるまで待てる女だけど、黄なら行く」と受け取り、帰りはしっかり青で渡ったという。
来年は「歩行者用点滅の部」「自転車鈴シンクロ部門」新設予定。実行委員は「赤は止まります」と三度言って解散した。
