各国首脳、会議室の温度で対立激化 「まず靴下か外交か」を協議
世界各国の首脳が集う「第0回 国際ぐだぐだサミット」が開催され、最初の議題は地球の未来でもAIの倫理でもなく、会議室の空調設定だった。北方諸国は18度を主張し、南方諸国は27度を主張、砂漠の代表は「日陰なら何度でも」と中立案を提示。結局、全員がひざ掛けを導入し、節電の功績を互いに押し付け合うことで合意した。
続く議題「AIの活用」では、「署名を自動で丁寧に崩すAI」が圧勝。だが欧州代表が「責任の所在が乱筆」と指摘し、会場は再び凍りつく。気候変動対策は「世界同時に風鈴を吊るす」案が可決され、風任せの政策が風向き次第で変わることが正式に認められた。
経済セッションでは、暗号資産を「会場のスナック引換券」として試験導入。価値の乱高下により、ピーナツが突然マカロンになったり、空袋に進化したりと、投資教育が体験型となった。
広報担当は「歴史的な一体感が生まれた」と述べ、隣にいた鳩の代表もクルッと頷いた。閉会後、サミットの成果として、次回はオンライン開催と決定。時差と遅延の共同声明が、3時間遅れで世界に配信された。
