第1回ごみ出しオリンピック、錆ヶ丘で開幕 分別100mと指定袋コレクションが火花

 
「燃える?燃えない?どっちでも燃える情熱で!」のスローガンのもと、錆ヶ丘町で第1回ごみ出しオリンピックが開催された。競技は分別100m、資源ごみトライアスロン(新聞束ね・缶潰し・ペットボトルラベル剥がし)、指定袋ファッションショーなど全8種目。スタート合図は町内放送の「朝から失礼します」で、沿道からは拍手ともため息ともつかない音が降り注いだ。

分別100mでは、選手が走りながら生ごみ・プラ・金属を正確に投げ分ける神業を披露。誤投でスイカが資源ごみに入る珍事もあったが、審判の「種は資源、果肉は燃える」で場内は妙な納得に包まれた。最年少13歳の新星はラベル剥がしで世界(町内)新記録を樹立。指先のテーピングが輝いた。

一方、指定袋ファッションショーは予想外の接戦。LLサイズをドレープにしたイブニング風コーデが喝采を浴びる中、非公式の透明袋をレイヤーに使った選手が「半透明ドーピング」で失格となり、観客から「それだけは透けて見える」と冷静なツッコミが飛んだ。

閉会式では、町長が次回の新競技として「粗大ごみ三段跳び(玄関→門→集積所)」の導入を発表。会場がざわつく中、収集車の運転手代表は「みなさんの跳躍、安全第一で」と笑顔で釘を刺した。来年の夏、錆ヶ丘は再び燃える。いや、燃えるごみの日に燃える予定だ。