山間の町、つながるまで帰れま線!「電波みこし」祭りでWi‑Fi召喚へ
長野のはずれ、小瀬戸町で今週末、「つながるまで帰れま線」と銘打った前代未聞の祭りが開催された。町内会が手作りした巨大アンテナ神輿を担ぎ、山頂まで練り歩きながら「フレッ!フレッ!フレッツ!」と謎の掛け声を上げるという、通信各社にプレッシャーをかけるスタイルだ。
町長は法被姿で「補助金は薄いが、電波は厚くしたい」と挨拶。参加者はスマホのアンテナ表示を頼りに進むため、行列はたびたび立ち止まり、突然の「一本!」「消えた!」で歓声と悲鳴が交互に起きた。
商店街は便乗して「圏外割」を実施。決済端末が止まった店では「今日は笑顔が通貨です」と強気のポスターが貼られ、逆に通信良好な店では行列ができなかった。
クライマックスは山頂での電波入魂式。ゆるキャラ・コセトン(巨大ルーター型)がLANケーブルを振り回して安全祈願、ドローンが上空から速度計測を試みたが、風に流され隣町の回線を勝手に褒める結果に。
最終的に計測値は下り3Mbps。町長は「数字より心がつながった」と総括し、参加者は写真を撮っては「読み込み中」の渦を眺め、夕日をバックにリロードを連打した。来年は「5Gみこし」導入を検討中らしい。
