ポケットに入る全能感?新型「なんでもリモコン靴ひも」発売

ついに靴ひもがスマート化した。国内ベンチャー「ほどける前にほどける」が発表したのは、結ぶたびにWi‑Fiを放つウェアラブルガジェット「LACE OS」。左右の蝶結びがアンテナになり、結び目をタップすると家中の家電を操作できる。二重結びは音量アップ、固結びはエアコンの除湿、片結びはなぜかカレーの予約注文だ。

電源は足取りから発電する独自機構「歩行熱狂」。通勤で1000歩踏めば4Kテレビを3分だけつけられる実用的設計。疲れた日は省電力モードでサンダル化するが、上司の前で発動すると人事に通知が飛ぶ仕様が炎上の予感を漂わせる。

最新AI「LacE-PT」は持ち主の歩幅から感情を読み取り、紐の締め具合を最適化。気合いを入れたい朝はギュッ、飲み会帰りは包帯のようにやさしく。うっかり踏むと「私の存在意義を踏まないで」と通知が来るのは余計だ。

価格は片足分で税込み29,800円、両足はなぜか59,801円の“非対称プライシング”。予約特典は紐専用ファームウェアアップデート用の穴。発売前から在庫は「ほどけるほど」ないと発表され、担当者は「焦らず結んで待って」と語った。